政権交代 change of administration 2003 12 16
サダム・フセインが身柄を拘束されたことにより、
今後、中東情勢は、どうなっていくか。
サダム・フセイン政権は、名実ともに、終わり、
次の政権へと、政権交代となるでしょう。
政権交代の途中に、イラク戦争という悲劇はありましたが、
政権交代の流れは止まらない。
新政権は、選挙で選ばれることになるでしょう。
選挙をやらないと、民主主義とは言えない。
今の情勢では、長年の悲願であったシーア派政権ができるでしょう。
「サダム・フセイン政権→シーア派政権」という政権交代となるでしょう。
イランのような国が、もうひとつ、できるのかと心配するかもしれない。
しかし、シーア派政権ができても、現代に適合するように、
世俗化していく可能性が高い。
さて、今後の未来を鳥瞰すると、どうなるか。
鳥瞰とは、大局的に見ることです。
おそらく、中東という地域は、
アラブ人の悲願であったアラブ統一という流れとなっていくでしょう。
そして、最終的には、アラブ共和国という巨大な国家ができるかもしれない。
ですから、アラブ人たちは、イラク戦争を悲観的に考える人が多かったが、
決して、悲観することではない。
次の時代へ向けての陣痛であったのです。
さて、一方の主役であったアメリカは、どうなるか。
共和党政権二期目では、「財政再建」と「モラルの回復」となっていくでしょう。
財政再建は、もはや、先送りできない深刻な問題です。
強力なリーダーシップを発揮して、財政再建に取り組むべきです。
現状では、結果的に「大きな政府」となっています。
さらに、今のところ、大統領選挙の争点になっていないが、
今のアメリカは、モラルが低下している。
「モラルの回復」は、ぜひとも必要なことであり、
モラルの低下を放置すれば、国力の低下となる。